ひな人形と大祓

~平安時代には川へ紙で作った人形を流す「流し雛」があり、「上巳の節句(穢れ払い)」として雛人形は「災厄よけ」の「守り雛」として祀られる様になった~(Wikipediaより)

ということで、大祓(おおはらえ)で用いる人形(ひとがた)がひな人形の元で、その後芸術品として高級化していったのが現在のひな人形。

大祓のはじめに人形(ひとがた)で肩を撫でたり息を吹きかけて、一年間の罪穢(災厄)を人形に遷す。そして、大祓詞を唱える。大祓詞では山の頂上にその罪穢(つみけがれ)を集めて、川の急流を通って海に向かって落とす<瀬織津比売:せおりつひめ>。海では潮流の渦巻くところにポッカリ口を開けた<速開津比売:はやあきつひめ>が、その罪穢を飲み込んでしまう。海底では更に<気吹戸主:いぶきどぬし>が強い息で罪穢を地底の国に吹き払う。最後に、地底の国におられる<速佐須良比売:はやさすらひめ>が流浪のままにどこかへ持ち去ってしまうことで罪穢が徹底的に消滅する、というストーリー。(以上が大祓の主人公、祓戸四柱の神の話)

そんなことを思い浮かべながら、最後に人形を浄火で焚き上げる。
という、鴻徳神社の大祓です。