朝、起きたら
手洗いとうがいを済ませて
先ず神棚の水を新しく替える。
ここから一日がスタートする訳ですが
私は以下を心掛けるようにしています。
「神棚の水を替える前に、自分は水を飲まない」
自分が先に飲んでしまったら
神を自分の下(序列二位)に置くことになるので
自分の喉が渇いていても
最初は神様に新しい水を召し上がっていただく。
・・・これを実行するのは意外とむずかしいです。
よほど意識していないと、自分が先に飲んでしまいます(笑)
もちろん、
人間は睡眠中に500mlの水分を失っているので
安全上、柔軟に対応すればよいことは言うまでもありません。
◆
モラロジーの創始者、廣池千九郎先生の語録です。
「神仏に物をお供えするには生きておられる人と同じような心づかいにてお供えするのじゃ」
・・・自分も起き抜けに水を飲みたいけれども
「いや、ちょっと待て。飲みたいのは神様も同じだ」
と考える。
こういう風に
神様を先にする習慣をつけることで
自分を<謙虚>にさせる効果が得られます。
◆
どこかで美味しいものを買ってきたとか
誰かにお土産をもらったとか
そういう時も
先ず神棚にお供えをします。
お供えをしてから
「おさがり」として自分がいただく流れをつくります。
これも
「自分がもらったのだから、俺のものは俺のものだ」という、
無意識のうちに思わず出てしまう
<傲慢>から自分を逃がす訓練になります。
◆
恐らく、神様が居るとか居ないとか
そういった議論とは全く関係がなく
嘘でも仮でもいいから
自分の上に「上の存在」を置くことで
自分を暴走させない歯止めになると
私は考えています。
◆
近頃はコロナ禍のストレスもあって
他人を批判したり、糾弾することで
自分のプライドを保とうとする人が増えていますが
誰かを叩いたり潰し合っていても
その先にあるものは「破滅」なんですよね。
信仰の有無を抜きにして
現実的な効果としても
<謙虚>になる
<傲慢>を取り除く
そんな訓練を日常生活に織り込むことは
生きていく上での知恵に繋がるはずです。