神道・儒教・仏教のちがい

仏教は何となくわかる。
線香のにおい。お坊さんの坊主頭。

神道も、まあ神社のことでしょ。
鈴、おみくじ、手を叩く。

と、ここまでは良いが
儒教(じゅきょう)って何だ?

というのは大人でも
分かりにくいかもしれません。

◎仏教
インドの釈迦(しゃか)を開祖とする。

釈迦のことを「仏陀(ぶっだ)」とも称し
「悟りを得た者」を意味する。

善因善果、悪因悪果
という言葉があるように

原因があるから結果がある、と
学問的に考える宗教。

◎神道
日本古来の原始的な宗教で
開祖も教義・教典も存在しない

八百万の神という言葉に見られる
自然崇拝と祖霊祭祀。

◎儒教
孔子を始祖として古代の中国に起こった思想。

四書(論語・大学・中庸・孟子)
五経(易経・詩経・書経・礼記・春秋)

弟子たちと旅する孔子の言行録をまとめた『論語』
今でも日本人の道徳の基盤

こうとくにんげん塾でも
四書は全部読みましたね。

「言挙(ことあ)げせず」
神道について積極的に語ろうとしないのが、神道の特徴。

雨が降れば有難いと手を合わせ
山や海に神が宿るから、と拝むように

神道は自然な振る舞いの中に生じる宗教なので
あえて論じたり、言葉にすることが苦手。

そんな日本にとって
古墳時代に入ってきたとされる儒教。

その「言葉ありき」の思想が
神道の「言葉にならなかった」部分に対して

「そう!言いたかったのはそれだよ!」と
神道と儒教のフィーリングが一致した。

少し遅れて飛鳥時代、仏教が日本に到着。

諸説ありますが、
大まかに言って、これら3つの宗教が習合したのが
現在の日本人の信仰と言えるわけです。