令和2年(2020)12月30日【第14号】

「おみくじの話」

毎年お正月になると
おみくじの吉凶順について質問を受けることがあり

「大吉〜吉〜中吉〜小吉〜末吉〜凶」

と一応お答えするのですが、
正直なところ、この順序にあまり意味は無いです。

吉凶に一喜一憂するよりも
おみくじの両面に書いてある文章をしっかり読むこと。
これが一番大切です。

占いのことを「卜占(ぼくせん)」というのですが
おみくじも卜占の一種です。

古代の中国から入ってきた「亀卜(きぼく)」という
亀の甲羅を焼いて、そのひび割れ具合で吉凶をみる占いもあります。

亀卜は現在でも宮中祭祀で用いられています。

さて、
自分が引いたおみくじを神社境内に結び付けて帰る風習もありますね。

「結び(むすひ=産霊)」という
神道的な概念にこじつける理屈もあるようですが

これも、あまり意味はないです。

むしろ持ち帰り、神さまからのメッセージを
じっくり繰り返し読む方が、おみくじの趣旨に適います。

もうひとつ。
「おみくじってどこの神社で引いても同じようなデザインばかりだな」

と思いませんか。

全国の神社で流通しているおみくじの製造元は
山口県周南市にある「女子道社(じょしどうしゃ)」といって

国内シェアは大体70%くらいと言われています。
https://www.city.shunan.lg.jp/site/kanko/2743.html

もちろん当社のおみくじも「女子道社」製です。

その女子道社が、神懸りともいえるメッセージを
おみくじに印字しているのです。

「古いお札をどうしよう」

各地の神社やお寺で授かったお札やお守りを
どのように処分するか。

悩ましく感じる方も多いと思います。

あちゃー
こんな有料サービスも出ましたか。
https://www.amazon.co.jp/dp/B076P79VJT

1月15日の小正月(こしょうがつ)に
旧年中のお札や正月飾りを持ち寄って焼く、

その火で餅も焼いてみんなで食べるという
「左義長(さぎちょう)」「どんど焼き」といった
風習を残す地域もありますが

都市部での多くは
神社やお寺に「古札(こさつ)」として
初穂料とともに納める形が一般的かと思います。

お札やお守りの奉製会社も
焼却してダイオキシンが出ない素材に切り替えるなど

かなり工夫を凝らしてくれていますが

当社でも「古札」の箱を用意しておくと
お札やお守りだけでなく、得体の知れない魔除けグッズ?や
人形の類を入れる方もいるようです。

特に無人の神社では
お正月を過ぎて境内に大量の古札や神棚、飾り物が
山のように放置されているのを見ることもあり

「ごみ捨て場か!?」

と思わずツッコミたくなります。

古札を出す側としては
「ゴミとして捨てるのは忍びない」というところで

神社に持って行けば
どうにかしてもらえるだろう、という心理があるのは
間違いないでしょう。

しかし、
神社は廃棄物処理業者ではないため、

一般的なお札・お守りの範囲を超えたものを
お焚き上げするのは完全に違法になってしまいます。

そもそもビニル素材や不燃物を野焼きすること自体が
不健康かつ近隣の迷惑でしかないですからね。

ということで、

例えば「我が家の人形をどのように処分するか」。

1.清潔な袋に人形を入れ
2.清めのお塩をひとつまみ入れて
3.祓詞(はらえことば)を唱えます。

月次祭でいつも皆さんと奉唱している
「禊祓詞」でよいです。

4.厳重に袋をしばって
5.分別ルールに応じて普通ゴミの回収に出す。

要は
◎自分で気持ちをこめる行為をする
◎自分で感謝をこめて送り出すこと

この2点です。

以上はマニュアルでも何でもなく
<自分で最後まで礼を尽くす>というポイントさえ外さなければ

対象物に対して失礼になることも
またバチが当たる、といったことも発生するわけがありません。

そういう意味で、

先ほどの有料サービスはビジネスとしては需要もあるでしょうが
私個人としてはどうかと思います。

有料サービスはしょせん「拝み屋」です。
拝み屋にアウトソーシングするのと、自分で最後までけじめをつけるのと

どちらに「愛」があるでしょうか。

「感染対策と持続的な生活」

分かり易い解説です。

「最新免疫学から分かってきた新型コロナウイルスの正体」
https://news.yahoo.co.jp/articles/c9c9ca76dc0b5fc50e9f2fb642935a9af83bffa0

先日、羽田雄一郎参議院議員が
「新型コロナウイルスで亡くなった」と報道が流れましたが、
読売新聞には「糖尿病、高脂血症、高血圧の基礎疾患があった」と書かれています。

恐らく、日頃から
◎清潔な生活
◎健康的な食事・生活習慣を心掛けて免疫力を高めること。

その上で感染対策に気をつけながら「持続的ないつもの生活」を営むこと。
これに尽きるのではないでしょうか。

以下資料、結構勉強になります。

◎コロナ1/100作戦
https://www.keinet.com/seiryous/wp-content/uploads/sites/349/2020/07/636e29c2b3e74dcf3b45887fb4b00752.pdf

◎感染防止対策と社会・経済活動の両立
https://wwwtb.mlit.go.jp/kinki/content/000223887.pdf

◎こうとくにんげん塾(7/5・7/19資料)
https://kj-lab.net/img/200727_1.pdf
https://kj-lab.net/img/200727_2.pdf