令和2年(2020)7月1日【第2号】

「言挙げせず」

昨日、6月30日といえば「大祓(おおはらえ)」。

大祓といえば、『大祓詞』に

「語問(ことと)ひし磐根(いはね)樹根立(きねたち)草の片葉(かきは)をも語止(ことや)めて」

という節があります。
現代語に訳すと

「おしゃべりをしていた岩や樹木、一つひとつの草に至るまで話すことを止めて」

となりますが、

何でもベラベラと喋ればよいというものでもなく、
時には一人ひとりが黙って沈思黙考(ちんしもっこう)することも大切なようです。

「神道は言挙(ことあ)げせず」という言葉があり、
神道ではああだこうだといちいち喋らないのが本懐だ!という意味になります。

日本人そのものが「言挙げしない」文化を持っており、

コロナ前になりますが
成田空港に行くと大声での会話がひっきりなしに止まらない外国人の脇で
日本人がおとなしく座っている光景をよく見ました。

こういう風習の違いも飛沫感染という観点で、
新型コロナウイルスの国ごとの感染状況の違いに影響が出たのかもしれません。

「神さまのおかげ」

一所懸命にフル回転で頭脳を働かせながら、考えながら
誠心誠意に自分の出来る限りの力をこめて仕事をしていると

上手い具合によいタイミングで物事が進むことがあります。

ちょうど良いバランスで枠が埋まった、
無理も無駄もない加減で納期に間に合った、
業務のシフトがきれいに整った。

これらの「道理にかなう」結果が訪れることがあります。

神さまは人間にご褒美を与えたりバチを与える存在ではないので、

神さまが神さまになるほど、それは「道理の世界」に近づいていきます。

自然の摂理といってもよいでしょう。

つまり、一所懸命考え、一所懸命に行動していると、
自動運転でその動きが道理にかなってくるのです。

元メジャーリーガーのイチローをはじめ
スポーツ選手が高度に集中力が高まって成果が得られやすい状況を
「ゾーン」と呼んでいますが、

この「ゾーン」こそが道理にかなった状態。

これらを謙虚に「神さまのおかげ」と呼んでよいのでしょう。